世界蚊の日イベント東京開催「モスキートウィーク 2017 日本の夏。蚊と暮らす夏」

日本の夏と云えば「蚊」。日本人と蚊との戦いの歴史は古い。平清盛の死因はマラリアという説も。また明治期、北海道の開拓では多くの人命がマラリアによって命を落とし、そして第二次世界大戦期は、沖縄で「戦争マラリア」と呼ばれる悲劇もありました。日本でマラリア制圧の宣言は1960年代となります。
長い戦いの歴史の結果、私たちの身の回りには蚊除けグッズがたくさんあります。昔ながらの渦巻き型の蚊取り線香(その前の蚊取り線香は、普通の線香と同じく、まっすぐだったとか)あり、一夏薬液を交換しなくてよい電気蚊取り装置あり、シュッと一拭きで、24時間蚊を倒すスプレー有り。さらには蚊除け効果のある除湿器や香りや超音波で蚊を遠ざける虫除け有りと、まさに「蚊取りの先進国」日本。
そんな日本では長い歴史が証明するように、日本の伝統芸能でも蚊に関する演目があります。今回はその中でも落語の演目「蚊相撲」を上演。併せて日本の蚊の歴史、マラリア制圧の歴史を、特に沖縄におけるマラリア制圧の歴史を中心にトークイベントでご紹介します。
マラリア・ノーモア・ジャパンでは、毎年4月25日(世界マラリアデー)にマラリア制圧に取り組み個人や研究者などを表彰する「ゼロマラリア賞」受賞者を発表していますが、今年の受賞は沖縄のマラリア制圧に取り組む人々の記録『マラリア撲滅への挑戦者たち』(南風原英育著、南山舎出版)の出版活動が受賞の対象となり、著者・南風原英育氏および日本最南端の出版社「南山舎株式会社」が受賞しました。本イベントでは同賞を記念し、戦争マラリアや沖縄のマラリア制圧に取り組んできた貴重な資料の展示も併せて実施します。

【イベント概要】

  • 開催日時:2017年8月30日(水)19時~21時(開場:18:30~)
  • 会場:NagatachoGrid(東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID B1F)
  • ACCESS
     地下鉄メトロ半蔵門線・南北線・有楽町線 「永田町駅」 4番、9番b出口より徒歩2分銀座線、丸ノ内線「赤坂見附駅」 7番出口より徒歩5分
  • イベントスケジュール(予定)
    18:30 受付開始
    19:00 開演 主催者挨拶と趣旨説明
    19:05 たかまつ氏とマラリア・ノーモア・ジャパンによる蚊のトーク①蚊の病気は何か。
    19:35 桂歌助「蚊相撲」
    20:00 蚊のトーク② 沖縄における戦争マラリアとマラリア制圧の歴史
    20:35 フロアからの質疑応答
    20:55 主催者挨拶
    21:00 終了
  • 同時展示:沖縄のマラリア対策に関する資料(八重山平和祈念館、琉球大学より借り受け予定)

【協力】

南山舎八重山平和祈念館、琉球大学、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク

【参加費】

座席指定なし、一人2000円(ワンドリンク付)

【申し込み方法】

PEATIXよりお申し込みください。http://peatix.com/event/291078
*お申し込み後、Peatixからメールが届きますので必ずご確認ください。
*事前決済のキャンセルは受け付けておりませんのであらかじめご了承ください。

【登壇者PROFILE】

桂歌助:

本名:関口昇(せきぐちのぼる)。新潟県十日町市出身。昭和60年12月 師匠歌丸に入門、歌児となる 。昭和61年3月 横浜三吉演芸場で初高座、昭和61年5月 前座になる 平成2年6月 二ツ目に昇進、歌助に改名。平成11年5月 真打昇進。大学では数学を専攻し、英語研究部に所属し、在学中に落語家になりました。古典落語の公演を中心に仕事をしております。インターネットを落語にいち早くとりいれました。平成11年には東海道五十三次すべての宿場で落語会を行いました。平成12年TBS「水戸黄門」に準レギュラー出演。宿場落語を創作発表して参りました。平成25年NHK時代劇「薄桜記」に幇間役で出演。舞台役者としては新宿コマ劇場にて細川たかしさんのお芝居に、三越劇場にて春秋男組公演のレギュラー出演をしています。http://utasuke.com/

斉藤美加:

琉球大学医学研究科ウイルス学教室 獣医学博士、国際開発学修士 助教
北海道大学獣医学部卒業後、青年海外協力隊員としてトンガ王国、アテニシ大学高校で人間生物学、実験室の立ち上げ、教科書製作に従事。その後、バックパッカーで世界を放浪、インドの病院でのボランティアを経験し、価値観の物差しが変わる。帰国後、釧路市立博物館にて、ラムサール条約準備に従事し、健康と環境に関心を持つ。その後、東京大学熱帯医学研修の後、琉球大学医学部教官として勤務、現在に至る。その間、ラオスで2年間JICA専門家として、蚊媒介性疾病の疫学調査及び対策に従事した。同時にNGO南風プロジェクトを立ち上げ、代表として、ラオスの中堅医師の第3国派遣、保健衛生活動、学校保健を通じて、デング対策を行った。これらの活動で、1994年ラオス保健大臣賞を受賞。現在は、蚊媒介性疾患対策の経験を沖縄に還元するため、沖縄県感染症研究拠点形成促進事業の動物媒介性分野、蚊媒介性疾患班の班長として、IT技術革新との連携、ネットワーク構築を積極的に行い、今年から八重山の蚊の調査を開始した。ご当地キャラ、蚊の怪人ガジャンダバーを世界に売り出す事を画策中。

たかまつなな:

お笑いジャーナリスト、お嬢様芸人、社長、大学院生、YouTuber
【所属】(株)笑下村塾、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科
【夢】お笑い界の池上彰になりたいと奮闘中 
【ご参考】
 ●YouTubeたかまつななチャンネル
 ●たかまつななメルマガ
 ●たかまつななオフィシャルサイト
 ●(株)笑下村塾オフィシャルサイト 

 

*世界蚊の日(World Mosquito Day)とは

毎年8月20日は世界蚊の日。この日はインド医務官を務めていたイギリスの医学者・内科医 ロナルド・ロス(Ronald Ross)がハマダラカの胃からマラリアの原虫を発見した日を記念した日です。1897年(明治30年)にマラリアの原虫を発見したロス博士は、その翌年に鳥を使った吸血実験によって蚊がマラリアを媒介することを証明しました。ロス博士はこの功績によって、1902年に第 2回ノーベル賞(生理学・医学)を受賞しています。

* モスキートウィーク2017とは

2016年からMalaria No More Japanでは、8月20日前後を「モスキートウィーク」とし、蚊にまつわる情報発信や広告掲載などを実施しています。今年は、「ゼロマラリア2030キャンペーン」の一環として、モスキートウィークではイベント及び「#zero2030」ハッシュタグキャンペーンを開催します。モスキートウィークを通じて、これまで蚊や蚊が運ぶ病気に関心のない方にも知ってもらい、キャンペーンの趣旨に賛同、支援していただくきっかけを提供したいと考えています。