世界保健機関(WHO)次期事務局長にDr. テドロス・アダノム・ゲブレイェスス 元エチオピア保健相・外務相を指名

5月23日のWHO総会において、アフリカからは初となる、エチオピアの保健相と外務相を歴任された、Dr.テドロス・アダノム・ゲブレイェスス氏が次期事務局長に選出されました。同氏は、グローバルファンド(Global Fund to fight AIDS, Tuberculosis, and Malaria)やRBM(Roll Back Malaria Partnership)の理事会chairも務めた経験をお持ちで、マラリアの現状も認識された方がWHOの次期リーダーとなることを弊団体として歓迎します。
WHOのプレスリリース(英語)はこちらからご覧いただけます。
同氏は、4月に来日した際、WHOの現状について、「組織やプロセスを不断にカイゼン(改善)し、当事者意識を持つことが必要だ」と話し、2014年のエボラ出血熱流行時にWHOの対応が遅れていたことについて質問され、「各国が感染症を予防、監視するための能力や、強固な保健システムを持つことが最優先だ。(各国が能力を向上すれば)感染症予防だけでなく、流行後の社会の立ち直りも速い」と話していました。
また、日本政府が提唱する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を第一に掲げており、「日本のリーダーシップは特別だ、緊密に連携したい。」とも話されておりました。新事務局長に指名され、今後の同氏の手腕に期待されます。