Malaria No More Japan Newsletter Vol.03
2018年6月15日発行
日本のゼロマラリア
【ZEROマラリア2030キャンペーン】世界マラリアデーイベント:上智大学発 ゼロマラリアのために日本からできること
4月25日は世界マラリアデー。世界各地でマラリアについて知り、考え、アクションを呼びかける日です。日本ではZEROマラリア2030キャンペーン(事務局:Malaria No More Japan)と上智大学の共催イベントを都内で開催、狂言「蚊相撲」の上演およびゼロマラリアに取り組む国際機関、財団、研究者、メディアが集まり「日本から何ができるのか」についての活発な議論が展開されました。260人もの人が参加するイベントとなりました。
【ZEROマラリア2030キャンペーン】4/24サンズGF事務局長歓迎レセプションでキャンペーン紹介
4月24日に英国大使館で行われた、公益財団法人日本国際交流センター主催のピーター・サンズ グローバルファンド新事務局長の来日記念レセプション。Malaria No More JapanではZEROマラリア2030キャンペーンの一環としてレセプション内で行われた狂言「蚊相撲」の企画・演出を行いました。
第5回ゼロマラリア賞発表:落語家・桂歌助さんへ
2014年からゼロマラリアに取り組む個人・団体を表彰するゼロマラリア賞。第5回となる今回は、ゼロマラリアの趣旨に賛同され、創作落語「蚊相撲」を通じたマラリアへの意識啓発に取り組まれる落語家・桂歌助さんに決定。25日の上智大学でのイベントで表彰されました。
電通COMMON GROUNDでZEROマラリア2030キャンペーンの紹介
電通をはじめ世界の大手広告代理店が参加する「2030年までに達成すべき17のゴール、169のターゲット」を定めた持続可能な開発目標(SDGs)を支援するCOMMON GROUND。ゴール3の「保健」へのコミットメントを表明した日本唯一の参加団体である電通は、Malaria No More Japanをパートナー団体のひとつとして、キャンペーンのロゴ制作からキャンペーンを紹介するバナーやバッチの制作で協力いただいています。
世界のゼロマラリア
英国:ロンドン・マラリアサミット開催
4 月 16 ~20 日に英国ロンドンで開催された英連邦首脳会議の一環として、4 月18 日にロンドンでマラリアノーモア UK により「ロンドン マラリアサミット」が開催されました。14 か国の首脳及びビル・ゲイツ氏、科学者、民間セクター及び国際機関が参加。 英連邦の 19 か国の首脳や大臣が、マラリアを打ち倒すために態勢を一変させるために次のようなハイレベルの政治的コミットメントを行いました。
資金面では、予想を 2 憶ポンド(約 300 憶円)上回る、29 億ポンド(約 4350 億円)のコミットメントが表明されました。
英国発:Malaria Must Dieキャンペーン開始
英連邦加盟国の90%がマラリアリスクを抱えている中、そのマラリアをゼロにすることを目指す試みが始まりました。2023年までに半減を目指します。事務局はMalaria No More グループであるMalaria No More UKが担っています。キャンペーンには英国スター、デビッド・ベッカム元サッカー選手が出演、大きな話題となりました。
- キャンペーン紹介映像はこちら→https://youtu.be/IhUw-pkCRqk
- キャンペーンHPはこちら→https://www.malariamustdie.com/
- キャンペーンInstagramはこちら→https://www.instagram.com/malariamustdie/
ガーナ:ZEROマラリア2030キャンペーンロゴを活用したキャンペーン
ガーナのサウス・ダイ群でJICAの青年海外協力隊(JOCV)の渡辺真奈さんが行ったマラリア予防促進運動では、ZEROマラリア2030キャンペーンのロゴを使用いただいています。小学校での保健指導、蚊帳の無料配布などが行われる中で、ロゴデザインは「かわいい」と大人気。キャンペーンは今年の8月まで続く予定です。
イベントカレンダー(6/15-8/14)
6月 東京都 「蚊の発生防止強化月間」 (6/1-6/30)
6/29 SDGs市民社会ネットワーク主催「スピーカーシリーズ」に専務理事登壇
7/1-5 オーストラリア・メルボルン 「第1回 世界マラリア大会(Malaria World Congress)」
メディア掲載
4月9日付 ネットラジオ ソラトニワ「原宿Kyogen Lounge」で世界マラリアデーイベント紹介
4月17日付 朝日新聞(東京版)「マラリアゼロへ 25日に東京でイベント」
4月26日付 朝日新聞(東京版)「マラリアの死者ゼロをめざし催し」
5月14日付 朝日新聞未来メディアプロジェクト「2030 SDGsで考える:2分間に1人が命を落とす感染症“マラリア”をなくすために──「世界マラリアデー」イベントレポート」
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事務局より
4月は世界マラリアデー、またピーター・サンズ グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)事務局長就任後の初来日など、様々なイベントや会合が開催されました。
マラリアデーで驚いたのは、メディアの情報発信より速いスピードで学生の間でSNSを使ってイベントが拡散されたことでした。イベント開始前に上智大学内でにぎやかしとしてプロの俳優さん、ドラマーの方にパフォーマンスをしていただいたところ、パフォーマンスを見ていない学生の間にも瞬時に情報が伝わったということ。改めて、現在の情報発信の新たな可能性を感じさせられます。
2019年のG20サミット開催、2020年東京オリンピック・パラリンピックと大きな国際的行事が今後日本で進む中、とりわけ国内課題として気候変動と感染症、人の移動に伴う感染の拡大などの課題が指摘されています。私たちMalaria No More Japanでは、この機会を活用し、日本でのマラリア認知向上に努めたいと考えています。