[5/15発行]Malaria No More Japan Newsletter Vol.8
2019年5月15日発行 第8号
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世界のゼロマラリア
[3月]Malaria No More Japanスタッフ、インドでSDGsセミナーに出席
3月15日にインドの デリーにて、在インド日本大使館とインド国際経済関係研究所の共催でSustainable Development Goals(SDGs)達成に向けた日印パートナーシップセミナーが開催され、保健、衛生と環境に関わる日印の専門家や関係者が一同に介し議論しました。保健セッションではマラリア・ノーモア・ジャパンの長島理事が登壇しました。
インドで最もマラリアが深刻なオディシャ州で同州政府が推進するマラリアプログラムの成果を紹介。同州のゼロマラリア実現に向けて、マラリア・ノーモアが同州政府と覚書を交わしたことを報告し、特に、革新的なアプローチや、マラリア最前線で活躍する女性のエンパワーメントの必要性について紹介しました。
スライドはこちら→https://malarianomore.jp/wp_core/wp-content/uploads/2019/03/20190315MNMJ_presentation.pdf
[4月7日]英国発Malaria Must Dieキャンペーン、デビッド・ベッカムのメッセージ映像公開
マラリア・ノーモアUKで行われるマラリア・マストダイキャンペーン(malaria must die campaign)。新たなメッセージ映像が公開されました。9か国語を使って作られた映像は、ゼロマラリアのために世界各地から「声」をあげることを呼びかける内容となりました。
映像はこちら→https://youtu.be/QiiSAvKJIHo
[4月21-23日]C20サミット2019で国際保健が言及
6月に大阪で開催されるG20サミットに先駆け、東京で開催されたC20サミット。G20サミットのエンゲージメントグループの一つとして、4月18日、開催国である安倍首相に政策提言書が手渡されました。政策提言書の中では国際保健について章が割かれ、エイズ・結核と並びマラリア支援の必要性も指摘されています。
C20サミット2019とは
C20とは、G20サミットに対して様々な働きかけを行う8つの「エンゲージメント(参画)グループ」のひとつです。「市民」を意味する「Civil」の頭文字を取り、「C20」と表記しています。
2013年にロシアで開催されて以降、毎年のG20サミットに合わせて開催されており、貧困や格差、気候変動、汚職と透明性の確保、国際金融などについて、国内外のCSOが連携し、市民社会としての提言をまとめて議長国政府及びG20サミット参加国に向けて提出してきました。
提言書はこちら→https://civil-20.org/c20-policy-pack-2019-is-out-now/
[4月25日]世界マラリアデーに世界各地でイベント開催
“Zero malaria starts with me(ゼロマラリアは私から始まる)”を掲げた2019年の世界マラリアデーでは、パリでの公式イベントをはじめ、世界各地でイベントが開催されています。
アジアでは、タイをホスト国に、4月22-25日にかけて、アジア太平洋リーダーズ・マラリア・アライアンス(APLMA)、グローバルファンド、アジア太平洋マラリア排除ネットワーク(APMEN)、アジア開発銀行(ADB)が共同でマラリアウイークを開催、2030年までにアジア太平洋地域におけるマラリア排除に向けて、政府関係者や関係機関、NGO、民間企業などが集まり、議論しました。また、マラリア・ノーモア・インドがAPMENのパートナーとして正式に承認されました。概要は後日、メールマガジンで掲載予定です。
マラリア・ノーモア・ジャパンからは西本理事および齋藤千佳が参加しました。MNMJは4月にAPLMAとMOUおよびパートナーシップ合意書を締結し、さらに協力を強化しています。
詳細はこちら→https://malariaweek.org/
日本のゼロマラリア
[4/20, 27]青山学院大学で公開講座 狂言と日系企業の取り組みを紹介
4月に青山学院大学で開催された連続講座「リスクとしての感染症と私たちの暮らし」でMalaria No More JapanはZEROマラリア2030キャンペーンの一環としてイベントに協力、うち2回の企画運営を行いました。
集まった150名ほどの参加者の方からは「楽しかった」「勉強になった」など感想をいただきました。また、20日のイベントは大学の学生新聞の記者さんにもお越しいただき、大学生に向けた記事配信も、4月25日の世界マラリアデーに行われました。
狂言「蚊相撲」 -芸能と日本の感染症(開催日時 2019/4/20(土) 11:00~12:30)
教員名 能楽師狂言方:大藏 基誠
国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部 部長、日本熱帯医学会理事長、医学博士(群馬大学)、名誉博士(熱帯医学、マヒドン大学):狩野 繁之
ゼロマラリアを目指して -グローバルヘルスへの日本企業の取り組み(開催日時 2019/4/27(土) 11:00~12:30)
教員名 長崎大学大学院教授、熱帯医学・グローバルヘルス研究科長:北 潔
イベント詳細はこちら→http://www.aoyama.ac.jp/outline/effort/extension/aoyama_01/
[4/25]第6回ゼロマラリア賞は日経アジア・アフリカ感染症会議マラリア部会へ
マラリア・ノーモア・ジャパンは、4月25日の世界マラリアデーに、第6回ゼロマラリア賞を日経アジア・アフリカ感染症会議マラリア部会へ贈ることを発表しました。同会議でこれまで推進されてきたアジアおよびアフリカ地域におけるマラリア制圧のための産官学民連携した具体的な取り組みが高く評価されました。
賞状は、27日にマラリア部会の部会長である北潔・長崎大学大学院教授、熱帯医学・グローバルヘルス研究科長へお送りいたしました。
同賞に関するプレスリリースはこちら→https://malarianomore.jp/wp_core/archives/11746
[4/25]世界マラリアデー、日本ではハローキティがメッセージ
毎月1回YouTubeで配信される、サンリオの人気キャラクターが実世界でSDGs(持続可能な開発目標)について考える「ハローキティのSDGs応援」。3月の河野外務大臣との対談映像に続いて、4月25日は世界マラリアデーにちなんだ映像が公開されました。
マラリアについて、また日本企業によるゼロマラリアの取り組みをマラリア・ノーモア・ジャパン理事でもある狩野繁之と住友化学株式会社が紹介します。マラリア・ノーモア・ジャパンでも製作段階から情報提供や調整など協力させていただきました。
映像はこちらから確認できるので、ぜひご覧ください。→https://youtu.be/2Sx5NamR2Fk
イベントカレンダー(2019/2/16-2019/5/14)
3/15 SDGsセミナー
4/20 青山学院大学で公開講座
4/27 青山学院大学で公開講座、ゼロマラリア賞受賞者発表
企業研修1回
事務局の動き(2019/2/16-2019/5/14)
マラリア・ノーモア・ジャパン事務局ではインド事業の強化のための外部のテクニカル・アドバイザーがプロボノで参加したほか、5月1日付で事務局に仲間が加わりました。
新たな専門家を迎え、事務局では日本からゼロマラリアを目指し、活動を強化させたいと考えています。
サポーター募集 ゼロマラリア達成に参加しよう!
マラリア・ノーモアではゼロマラリア達成に賛同し共にアクションを起こす個人・団体を募集しています。サポーターとして登録することで、ゼロマラリアを達成するという国際社会の約束に参加しませんか?
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事務局だより
世界マラリアデーに日本からは人気キャラクターとともにメッセージを発信することができました。
映像公開前に、アフリカのマラウイで、世界で初めて使用が承認されたマラリアワクチンの接種が始まったというニュースが飛び込んできました。以前マラリア支援事業でマラウイを訪れたとき、現地NGOの代表から、「なぜ目の前の子どもの命を助けられないのか、子どもを抱きしめるしかできない」といわれたことがあります。
その言葉を胸に、マラリア・ノーモアでは、世界でそのような思いをなくすために、活動をしたいと思います。(MN)