八重山ゼロマラリア60周年記念 「マラリア撲滅の歌」公開

12月13日、Malaria No More Japanでは、沖縄県八重山諸島でゼロマラリアが達成されてから2022年で60年となることを記念して、特別映像「マラリア撲滅の歌」を一般公開します。

第二次世界大戦後、戦争末期に日本軍が下した軍令により強制避難を強いられた八重山の住民は、マラリアに感染、3000人以上が命を落とすこととなりました。この悲劇は、「戦争マラリアとして今も石垣島で語り継がれています。

戦後、八重山諸島はGHQによる政策の決定、保健所を中心として地域コミュニティによる対策、そして一人ひとりの感染予防の徹底という、「公助・共助・自助」の取り組みで、1962年以降、同地ではマラリア感染は報告されていません。

*八重山地方のゼロマラリア達成までの道のりについて詳細は、第8回ゼロマラリア賞を受賞された、斉藤美加氏(琉球大学医学科教員)等によって制作・公開された「八重山のマラリア史」をご覧ください。

マラリア撲滅の歌(1946年)

  • 作詞:喜友名 英文
  • 作曲:仲里 長宜
  • 編曲:嘉手苅 聡
  • 歌・三線:大工 哲弘

協力:IGALOO SOUNDS STUDIO/キャンプ タルガニー アーティスティック ファーム/のばれ岬観光農園/八重山ゼロマラリア達成の碑建立期成会/Team Yaeyama Zero Malaria代表 斉藤美加(琉球大学医学研究科)

撮影・編集:金城 良孝

企画・制作:認定NPO法人Malaria No More Japan

 

大工哲弘さん略歴(HPより)

1948年、沖縄県八重山郡石垣市字新川に生まれる。
1968年、本格的に八重山民謡を山里勇吉に師事。
県内外及び海外コンサートにも多く出演、中・東・北欧、米国、中米などで公演行い、96年には南西アフリカ5カ国巡回コンサート。98年・東南アジア諸国。99年・環太平洋4カ国、2011年は南米4カ国巡回コンサートを実現し世界せましと活動を続けている。

さらに世界の民族音楽家、ジャズやロックのミュージシャンなどとの共演活動も意欲的に行っている。CDアルバムも20数枚リリース。
99年に沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定される。
2013年は「ブルーヤイマ」を発表。
2015年・琉球民謡音楽協会名誉会長に就任、同年、全沖縄の民謡協会9団体の共同代表となる。

八重山地方に伝承される多彩な島の歌をこなし八重山民謡の第一人者として地位を築いている。その島唄に愛情を込めて歌う姿勢には共感者が多い。
また八重山民謡教室の支部を全国に持ち、沖縄・八重山民謡の普及・育成にも力をそそぐ。現在、沖縄でもっとも幅広い活動をしているミュージシャンである。