サッカー界のレジェンド マラリアと闘うサッカークラブの立ち上げを表明

伝説のサッカー選手ルイス・フィーゴとハリル・ファディガは、マラリアへの認知向上を目指して、ゼロマラリアに取り組む世界最大のプラットフォームRBMパートナーシップとともに「Zero Malaria F.C.」を設立したことを4月25日世界マラリアデーに公表しました。本設立に関するプレスリリースは以下をご覧ください。


サッカーで反撃:命にかかわる病気と闘う新しいサッカークラブを立ち上げ

サッカー界のレジェンド、ルイス・フィーゴとハリル・ファディガが、マラリアへの認知向上を目指して、RBMパートナーシップとともに「Zero Malaria F.C.」を設立しました。

2023年4月25日: 世界マラリアデーに、伝説のサッカー選手ルイス・フィーゴとハリル・ファディガは、マラリア撲滅のためのRBMパートナーシップ(RBMパートナーシップ)と協力し、エキサイティングな新たな取り組み「Zero Malaria F.C. (ゼロマラリアF.C.)」の発足を発表しました。

この取り組みは、世界的に有名なサッカー選手がチームを組み、RBMパートナーシップと協力して、マラリアの認知向上と、マラリア対策のために必要なアクションを呼びかけるものです。

予防や治療が可能であるにもかかわらず、マラリアは依然として世界人口の半分を脅かし、毎分1人の子どもの命を奪っています。世界保健機関(WHO)の最新の数字によると、2021年においても世界全体で2億4700万人のマラリア患者と6万1900人の死亡者が出ていることが明らかになっています。

フィーゴとファディガは、自身も子を持つ親として、また世界各地でマラリア感染の深刻さを目の当たりにしたことから、マラリアのない未来を実現するというRBMパートナーシップのビジョンに賛同し、参画を呼びかけています。世界の指導者たちがマラリアとの闘いを優先し、研究・技術革新や既存の予防・治療法の市場への投入に不可欠な資金を増やすことを求めています。

ゼロマラリアF.C.は、世界のマラリア患者数の95%を占めるアフリカでのマラリア撲滅を目的に、アフリカ連合委員会とRBMパートナーシップの共同主導によるアフリカを対象としたキャンペーン「ゼロマラリア:私とはじめよう(Zero Malaria Starts with Me)」の一環として開始され、各地域でゼロマラリアを達成する自主的な活動を推し進め、ゼロマラリアへの取り組みを強化することを後押しするものです。

フィーゴとファディガは、今後数ヶ月をかけて、世界の著名なサッカー選手にゼロマラリアF.C.への参加や支援を呼びかける予定です。ゼロマラリアF.C.の全選手は、今年後半に発表される予定です。

ハリル・ファディガ共同キャプテンのコメント:

「親として、予防可能な病気で子どもを失う苦痛は想像を絶するものです。私たちは、この病気に取り組み、このような事態が続かないようにするために、もっと努力する必要があります。ゼロマラリアF.C.には、マラリアとの闘いを支援するために、引退した選手や現役選手などが集結する予定です。フィーゴとRBMパートナーシップと一緒に、価値ある目的のためにサッカーの力を使えることに興奮しています。」

ルイス・フィーゴ共同キャプテンのコメント:

「サッカーは、世界中の人々が様々なチームを応援することで、一つになる素晴らしいスポーツです。今、ピッチ(競技フィールド)上で最も重要なチームは、ゼロマラリアF.C.です。今こそ、マラリアを永久に無くし、マラリアが脅かすすべての人々の命を守るときです。ファディガと私は、その実現に向けて重要な役割を担っていきたいと考えています。」

専門家は、ゼロマラリアの実現は可能であると考えています。2000年以降、世界の20カ国以上がマラリア患者数ゼロの目標を達成し、他の多くの国もそれに迫る勢いです。

RBM パートナーシップ暫定CEOコリーヌ・カレマ博士のコメント:

「毎分1人の子どもがマラリアで亡くなっていることは、決して許されることではありません。各国の指導者とすべてのパートナーは、マラリアとの闘いを軌道に戻すための努力を早急に強化しなければなりません。フィーゴやファディガのような伝説的なサッカー選手が、ゼロマラリアに向けて支援を約束し、尽力していることは心強いことです。RBMパートナーシップと協力し、終わっていない取り組みに背を向けないという彼らの決意を大いに歓迎します。」

ゼロマラリアF.C.は、これ以上待つことはできないという信念のもとに設立され、国際社会に対して、ゼロマラリアを実現するための迅速かつ断固たる行動をとるよう呼びかけています。

資金を増やし、予防対策を広く実施し、イノベーションを起こせば、ゼロマラリアは可能です。今こそ、これを実現する時です。”

ゼロマラリアF.C.発表に関するフィーゴとファディガのメッセージはこちらこちらから聞けます。

また、個人・団体を問わず、ハッシュタグ「#ZeroMalariaFC」を用いて、ソーシャルメディア上でマラリア対策に向けたより影響力のあるアクションが緊急に必要とされていることを伝え、支援を表明するよう求めています。

マラリア撲滅のためのRBMパートナーシップとは

ゼロマラリアに取り組む世界最大のプラットフォームです。1998年にロールバック・マラリア(RBM)パートナーシップとして設立され、多岐にわたるパートナーの各種活動をコーディネートし連携を進めています。マラリア流行国、その二国間および多国間開発パートナー、民間セクター、非政府組織、コミュニティベースの組織、財団、研究・学術機関など500以上のパートナーで構成されています。スイスのジュネーブにある国連プロジェクトサービス事務所(UNOPS)がRBMパートナーシップを主催しています。

Secretariat: endmalaria.org
Facebook: @RBMPartnership
Twitter: @endmalaria

「ゼロマラリア:私とはじめよう(Zero Malaria Starts with Me)」キャンペーンとは

アフリカ大陸を対象としたキャンペーンで、2030年までにマラリアを終わらせるというアフリカ連合(AU)目標を支持し、2018年7月の第31回サミットでAU指導者によって承認されました。AUとRBM パートナーシップが共同で主催するこのキャンペーンは、マラリアとの闘いにおいてあらゆるレベルの政治指導者を巻き込み、必要なあらゆる人的資源や資金を結集し、コミュニティがマラリア対策のオーナーシップを持ち、指導者に責任を持たせることで草の根運動を巻き起こすために作られました。同キャンペーンの詳細については、以下をご覧ください。https://zeromalaria.africa/

プレスリリース原文はこちらからご覧いただけます。

(日本語翻訳文責:Malaria No More Japan)