2024 年英連邦マラリア報告書

5月7日、Malaria No More UKは、英連邦におけるゼロマラリア達成に向けた、2023年時点の進捗状況をまとめた報告書「2024 Commonwealth Malaria Report(2024年英連邦マラリア報告書)」を公表しました。

African Leaders Malaria Alliance(ALMA)とAsia Pacific Leaders Malaria Alliance(APLMA)の協力を得て作成された同書は、マラリアの罹患率と死亡率の削減として、2016年から2030年のマラリアに関する世界技術戦略に定められた、持続可能な開発目標(SDG)目標達成に向けて、各国が「軌道に乗っている」または「軌道から外れている」か、進捗を報告しています。

報告書では、ルワンダやインドにおける進展と、気候変動がマラウイとパキスタンのマラリア発生率にどのような影響を与えているか、またマラリアがパプアニューギニアに与えた影響など、5カ国の事例研究も含まれています。

マラリアの発生率と死亡率削減は減少しているものの、全体的に、「2015 年のベースラインと比較して少なくとも 90% 減少」というSDG3で示された目標を達成する軌道から「外れて」おり、緊急の投資が必要であるということが指摘されています。