[2/15発行]Malaria No More Japan Newsletter Vol.7

2019年2月15日発行 第7号

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世界のゼロマラリア

 [12月]Malaria No More Japanスタッフ、インド視察 事業連携を協議

12月にマラリア・ノーモア・ジャパンはインドを訪問、ニューデリーでマラリア・ノーモア・インド事業スタッフよりインドにおけるマラリア・ノーモアの活動の最新状況に関する報告を受けたほか、インド保健省、在インド日本大使館など表敬訪問、インドにおけるマラリア制圧に向けた最新状況を報告した。

また、インド事業が実施されている、オディッシャ州も訪問。同州はインドにおけるマラリア感染者数の4割を占めるなど、とりわけ被害の深刻さが報告されている。マラリア・ノーモア・インド事業実施チームが同州保健省とともに展開予定の人材育成や意識啓発について、日本から支援の可能性を協議した。同州はマラリア制圧プログラムを実施し、過去3年間で感染者数を8割削減したという実績を持つ。マラリア・ノーモアでは支援を通じて同州のゼロマラリア達成を目指すと同時に、他州の対マラリア政策への影響も期待している。

同地区での視察の様子は即日オディッシャ州の地元紙でも紹介され、同州での日本への期待の高さを示している。マラリア・ノーモア・ジャパンは今後助成金の活用などを通じた支援の可能性を検討、実施に取り組む予定。

同州のプログラムについてのメッセージ映像

[1/11] マラリア・ノーモアとAbbott、オディッサ州でマラリア支援に取り組む

マラリア・ノーモアと米国のヘルスケア・カンパニーであるAbbott社は、インドでもとりわけマラリアが深刻なオディッシャ州で事業を開始することを発表。簡易のマラリア検査薬(RDT)100万キットと今後3年間で75万ドルの支援を行うことを表明している。

Resource:https://goo.gl/tRj61j

 

[2/8]インドで世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)第 6 次増資準備会合開催

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)第6次準備会合が、インドの首都ニューデリーで2月8日に開催された。同会合は、3年に一度開催される、グローバルファンドの活動資金を集める3年ごとの会合の事前準備会合に当たるもので、本会合は6月にフランスのリヨンで開催、2020-22年の活動に必要な資金について議論が行われる。

本会合に先立ち準備会合では、3 大感染症の流行を 2030 年までに終わらせるために必要な成果や資金について議論が行われる予定。

グローバルファンドについて詳細はこちら→https://goo.gl/HbMGZ8

関連情報:グローバルファンド日本委員会HP「インドにて グローバルファンド増資プロセスが開始


日本のゼロマラリア

 [2/1]ゼロマラリア賞募集開始 自薦他薦とわず

マラリア・ノーモア・ジャパンでは、顕彰事業「ゼロマラリア賞」の公募を開始した。

2014年より設置された同賞は、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。過去にも落語を通じた情報発信を行った落語家・桂歌助氏(2018年)や、沖縄のマラリア制圧事業の記録を残した南山舎および同社より出版された南風原英育著『マラリア撲滅への挑戦者たち』(201年)に贈られている。

締め切りは3月20日まで。発表は世界マラリアデーに当たる4月25日に行われる。

詳細はこちら→https://malarianomore.jp/wp_core/archives/11669

[2/13]WHOの医療機器に関する認証とWHOの途上国向け機器要覧掲載促進セミナー

2月13日に、国立国際医療研究センターにて、マラリア・ノーモア・ジャパンによるWHOの医療機器に関する認証とWHOの途上国向け機器要覧掲載促進が開催された。同セミナーは、マラリア・ノーモア・ジャパンが2018年7月より厚生労働省から受託した「途上国保健事業に資するためWHO(世界保健機関)の医療機器に関する認証および途上国向け機器要覧掲載促進事業」の一環であり、WHOをはじめUnitaidを始めとしたマラリア対策に関わる複数の国際機関があるジュネーブでの協議の成果を報告するもの。報告内容は、後日公開予定。
セミナー詳細はこちら

 


イベントカレンダー(2018/12/16-2019/2/14)

2月5日 JICA研修の講師(水野)


事務局の動き(2018/12/16-2019/2/14)

12月からはマラリア・ノーモア・ジャパン事務局ではインド出張やそれに伴う諸報告、また2018年度下半期の活動計画の修正などを行う理事会が開催された。今後もマラリア・ノーモア・ジャパンでは引き続きインド事業の着手を進めるほか、4月25日の世界マラリアデーに向けた情報発信の取り組みを推進する予定。

  • 12月後半 インド視察
  • 1月7日 第17回理事会開催
  • 1月 ジュネーブ出張

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事務局だより

インド出張から見えてきたのは、マラリア感染件数の大きな州での、ゼロマラリアに向けた挑戦と「ラスト・ワン・マイル」の重みでした。

オディッシャ州では徹底した蚊帳の配布、組織的な簡易マラリア検査の実施と陽性反応が出た者への薬の投与を行うことで、マラリア感染件数の劇的な現象を実現しています。他方、2019年から新たに有効期限を迎えた蚊帳の再配布や、これまで手書きで実施されている患者情報や薬の管理をIT化できないかという議論も生じています。

制圧を目前にする中で、制圧直前だからこその課題の山積を改めて実感すると同時に、私たちがその中で何ができるのか、改めて考えたいと思います(MN)。