「日韓グローバルヘルス政策対話発足イベント」にて狩野理事が講演しました
2023年6月9日、「日韓グローバルヘルス政策対話発足イベント」が、日本と韓国の国会議員総勢10名参加のもと、両国国会議員のグローバルヘルスに関する関心と議論を深め、グローバルヘルスを両国のODAにおける優先事項とする動きを促進することなどを目的に衆議院第一議員会館 国際会議室にて開催されました。日本側は御法川信英衆議院議員(自由民主党)が座長として、韓国側は金漢正議員(民主党)が臨時座長としてご挨拶され、日本側は古川元久衆議院議員(国民民主党)、二木博文衆議院議員(無所属)、吉田宜弘衆議院議員(公明党)、青柳仁士衆議院議員(日本維新の会)、重徳和彦衆議院議員(立憲民主党)、谷合正明参議院議員(公明党)が、韓国側は李在汀(イ・ジェジュン)(⺠主党)、 姜仙祐(カン・ソンウ)(⺠主党)が出席されました。
同対話は、塩崎恭久元厚生労働大臣(CEPI国際親善大使)、赤堀毅大使(外務省 大臣官房 地球規模課題審議官)ほか、各分野の専門家の講演のもと、セッション1は「総論:日本のグローバルヘルス政策とODAについて」、セッション2は「各論:新型コロナウイルス感染症パンデミックから学んだこと(グローバルヘルス安全保障の課題について)」が議論されました。
セッション2においては、Malaria No More Japanの狩野繁之理事(国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部 部長)が登壇し、マラリアの現状、新型コロナウイルス感染症パンデミックによるマラリア対策への影響や、日本と韓国の其々が持っているマラリアの予防、診断、治療の技術を活用して両国がゼロマラリアへ向けタッグを組み、マラリア対策のODAを(リクエストベースではなく)オファー型で日韓一緒に実施していけたらよいのではないかなど、両国が協力することの意義について紹介しました。
尚、本政策対話は、今後は年2回、東京とソウルにおいて交互開催が予定されており、第2回目の対話は、今年8月にソウルで開催が予定されているとのことで、マラリア対策においても日韓の連携が進むことが期待されます。