タンザニア北部に位置するウサリバー(統合)診療所での継続調査結果報告 (2007年、2012年)

[vc_row][vc_column][vc_video link=”https://www.youtube.com/watch?v=2vqAKWQccpg”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]サムエル サラキキャ医師からの報告です。
このウサリバー診療所では、2002年から長期残効蚊帳(専門用語では、Long Lasting
Insecticidal Net: LLIN)が、継続的に配布され、2005年度にはぼぼ全戸に配布されたと言われています。そこで、2008年5月に再度調査を実施したところ、マラリア患者の減少数は著しく、2007年の年間患者総数(1772件)は、2002年の年間患者総数(3529件)の約半分、50%になっていた事実があります。もちろん、この地域では、蚊帳だけでなく、簡易診断キットや抗マラリア薬による適正診断・治療も実施され総合的な成果です。
[2002年]
患者数(A:5歳以上):2564(100%)
患者数(B:5歳未満):965(100%)
総患者数(A+B):3529(100%)
[2007年]
患者数(A:5歳以上):1019( 40%)
患者数(B:5歳未満):753 (78%)
総患者数(A+B):1772 (50%)
追伸)
2013年秋、その後の5年間でどのくらいマラリア患者数が、減ったかの2012年度の事実確認に当診療所に出向きましたが、残念ながら、サムエル・サラキキァ医師はすでに2年前に定年退職されており正確な数字はつかめませんでした。
しかし、後任の若い医師から年間総患者数は、せいぜい4~500件までになっているという説明・報告をいただきました。
2007年以降も、この地域では確実にマラリアの件数、患者数は減少しているようでした。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]