蚊帳20億張配布/We’re celebrating the 2 billionth mosquito net!

20億張の蚊帳が世界中の人をマラリアから守っている―蚊帳の配布は、現代のグローバルヘルスにおいて最大の成功物語だ。

上記の写真は2007年に撮影された。写真に写るクレメンティア・アキンイはこの時初めて蚊帳の中に入った。10年以上が経った今、彼女はケニアのモンバサで学んでいる。彼女は蚊帳によってマラリアにかかることなく生き延びた、数百万人のひとりだ。

蚊帳はクレメンティア・アキンイを守っただけではない。推計では、10億件以上のマラリアの発症を予防し、700万人の命を救ったと考えられている。ゼロマラリア達成のための道筋を切り開いた、立役者と言えるだろう。

マラリア感染におびえることなく、何百万人もの子供が安心して眠る夜を提供することに成功したのだ。

マラリア制圧に取り組むべき理由

それでも私たちは今なおマラリア制圧に取り組む必要がある。ゼロマラリア達成のためには、社会で最も弱い立場に置かれるすべての人々へ蚊帳をまんべんなく配布する必要がある。現在、蚊帳を手に入れていない人々の中には、マラリア感染の危険が最も高いサブサハラアフリカ地域で暮らす妊婦や5歳未満の子供の39%が含まれている。

国連のマラリアに取り組む組織「RBM Partnership to End Malaria」では、すべての人がマラリア感染リスクから逃れるためにさらに蚊帳の性能の向上の必要性を強調している。とりわけ、近年ではマラリア原虫の殺虫剤抵抗性という新たな課題に対して、「新世代の蚊帳」が必要だとしている。

Malaria No More では、RBM Partnership to End Malariaなど関係機関・政府・民間企業・アカデミア・メディアなどと連携し、「マラリアのない世界を作る」ミッションに取り組んでいる。

 

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