RBM Partnership to End Malaria、ルワンダのマラリア対策リーダーであるコリーヌ・カレマ博士を暫定CEOに任命
同記事は「RBM Partnership to End Malaria appoints Rwandan malaria leader Dr. Corine Karema to the Interim CEO role」を抄訳したものである。
(2022 年 4 月 21 日ジュネーブ)RBM Partnership to End Malariaは、コリーヌ・カレマ博士を臨時 CEO に任命したことを発表した。カレマ博士は、ルワンダ国内および国際的な公衆衛生システムにおけるマラリア指導の豊富な経験を活かし、マラリア排除の野心的な目標を達成するための努力を結集するために同パートナーシップを指導していくことになる。
これまで、カレマ博士はルワンダ国立マラリア対策プログラム(NMCP)のディレクターを10年間務め、その後5年間はマラリア・その他の寄生虫疾患(顧みられない熱帯病)部門の責任者を務めていた。NMCP在職中は、マラリア対策戦略、政策、研究の開発を主導し、エビデンスに基づくマラリア対策の実施を導き、ルワンダにおける主要な対策の適用範囲を拡大し、マラリアの罹患率と死亡率を低下させた。その後アフリカン・リーダーズ・マラリア・アライアンス(ALMA)のマラリア担当上級プログラム・オフィサーを担い、その後、エイズ、結核、マラリアの排除を加速するためのパートナーシップであるグローバルファンドの技術パネル・レビューのマラリア専門家グループのリーダー、そして理事長特別顧問を務めていた。カレマ博士は医学博士であり、ルワンダ大学で疫学の科学修士号を取得している。
RBM Partnership to End Malariaの理事会議長であるマハ・バラカット教授は、この人事について、「理事会は、コリーヌ・カレマ博士を暫定CEOとして迎えることができ、大変嬉しく思っている」と述べ、以下のようにコメントしている。「カレマ博士は、マラリアとの闘いにおける決定的なこのタイミングで、RBM Partnership to End Malariaで指導的役割を果たすこととなった。ルワンダの国家マラリア対策プログラムを率いた経験やグローバルファンドでの勤務経験を持つ博士は、今年末にキガリで開催される英連邦首脳会議とグローバルファンド第7次増資会合に向け、マラリア撲滅への政治的コミットメントを強めるために最適の人物である」
カレマ氏は、就任後初となる、4月25日の世界マラリア・デーにおいて、以下のコメントを発表した。「マラリア排除のためのグローバル・パートナーと密接に協力してきたキャリアを持つ私が、暫定CEOとしてRBM Partnership to End Malariaを率いることを光栄に思います。団体が掲げるゼロマラリアの目標を達成するために、マラリア流行国やパートナーと共に、新たな取り組みを行いたいと考えています。団体が策定した2021-2025年戦略計画を実施するために、多くのパートナーと協働できることを嬉しく思う。共に、マラリアのない世界を実現しよう。
カレマ暫定CEOの前任である、アブドゥラハマン・ディアロ博士は、2019年の就任以来、3年にわたり、世界のマラリアコミュニティをリードし、2021-2025年戦略計画の策定と実施を主導してきた。今回のCEOの選任にあたっては、UNOPSのサポートを受けて、理事会の管理の元、多様性、衡平性、包括性の原則に基づき選定された。これらの原則は、本年末の常任CEOの任命においても、最も重要な検討事項となる。
(抄訳文責:認定NPO法人Malaria No More Japan)