12月13日に「創立10周年を祝う会」開催

2022年10月26日に創立10周年を迎えた認定NPO法人Malaria No More Japanは、団体の活動を支えていただいた関係者の皆様へのお礼と、10年間の振り返りと今後の活動を紹介するために、12月13日に都内イベント会場で「創立10周年を祝う会」を開催しました。「2030年までにマラリアをなくすための議員連盟(マラリア議連)」から幹事長の古川元久衆議院議員、外務省国際協力局(地球規模課題担当)原圭一審議官をはじめ、総勢約60名の方々にご参加いただきました 。

開会に当たり理事長の神余隆博より、設立に至る経緯にも触れながら、この10年にわたり弊団体の活動を支えていただいたすべての支援者の皆様への感謝の意を表するとともに、「これまでの歩みを振り返り、ゼロマラリア実現に向けて様々な課題にチャレンジし、今後の発展を加速化させるための新たなスタートとなる機会としたい」と挨拶しました。

来賓として、マラリア議連を代表して古川元久衆議院議員と公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund) CEOの國井修様から祝辞をいただきました。

古川議員からは、これまでのマラリア議連での活動を振り返るとともに「マラリア議連として、関係の皆様との緊密なパートナーシップの下、マラリアなど感染症対策への取組が具体的な成果を上げ続けることができるよう、政策提言を通じて政府を後押ししていきたい」との期待を表明いただきました。

國井修様からは、コロナで後退したマラリア対策などエンデミック感染症への対応強化の重要性を再確認するとともに、2030年までにマラリアを制圧するための課題と挑戦、そして市民社会やNPOが果たす役割への期待が述べられました。

その後、ご支援いただいている企業様を代表し、テクマトリックス株式会社代表取締役社長の由利孝様から乾杯のご発声を頂き、会がスタートしました。

歓談中は、八重山地方に伝承される多彩な島の歌をこなし八重山民謡の第一人者であります大工哲弘(だいくてつひろ)さんの協力を得て、収録・撮影された映像「マラリア撲滅の歌」を紹介、2022年が沖縄でゼロマラリアが達成されて60年となる年であることを紹介しました(本映像はこちらよりご覧いただけます)。

また、Malaria No More Japan創立10周年に寄せて Malaria No More米国・英国からのメッセージ映像も紹介しました(本映像はこちらからご覧いただけます)。

会では、専務理事・事務局長の石毛郁治による「10年の歩みと今後の活動」について発表が行われ、「2030年までにマラリア排除を達成するため、気候変動など地球規模の分野横断的な課題にも視野を広げ、幅広いステークホルダーと連携してマラリアを含む課題解決に取り組んで行きたい。」と今後の活動につき表明がありました。また、活動を振り返る中で、現在ZEROマラリア2030キャンペーン実行委員会メンバーの大河原昭夫様(公益財団法人日本国際交流センター理事長)、国際連合開発計画(UNDP)駐日代表近藤哲生様、発足以来団体の事務所を置かせていただいている株式会社販売促進研究所の最高顧問赤井登様からも、コメントを頂きました。会場では、参加いただいた皆様が旧交を深めたり、情報交換をするなど関係者間のつながりが一層深まり、ゼロマラリア達成に向けた意欲と機運が高まりました。

また、今年6月25日に石垣島で上演され、好評をいただいた、講談師日向ひまわりさんによるオリジナル講談「平清盛とロナルド・ロスのマラリアあれこれ」が上演され、マラリアについて分かりやすく紹介、会場は一層盛り上がりました。

最後に、弊団体理事である西本麗より閉会の挨拶があり、来賓やご支援者の皆様から頂いたコメントや期待に応えられるよう日々精進するとともに、皆様との連携をさらに強化しゼロマラリア達成に向け活動していきたいと述べました。改めて10年にわたりご支援いただいた関係者の皆様への感謝と今後引き続き弊団体への暖かいご支援をお願いして閉会しました。