マラリア・ノーモア、R21マラリア・ワクチンWHO承認に対するコメントを発表

10月2日、世界保健機関(WHO)が世界で2番目のマラリア・ワクチンであるR21を承認したと発表しました。マラリア・ノーモアは、このR21が2021年にWHOによって承認されたRTS,Sワクチンに続くワクチンとして承認されたことで、より手頃な価格での接種の推進が期待されることを心強く思っています。

2種類のワクチンが利用可能になることで、命を救う予防手段がアフリカ大陸の数百万人以上の子どもたちに行き渡るようになり、さらに数えきれないほどの命を救うことができるようになります。

気候変動、紛争、COVID-19の混乱による挫折から立ち直るために地域社会が取り組んでいる今、新しいワクチンと治療法がこれまで以上にゼロマラリア達成のために求められています。継続的な研究と技術革新は、気候変動に左右されないマラリア排除計画に不可欠です。

私たちは議会と政権に対し、GAVIワクチンアライアンス*、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)、米国大統領マラリアイニシアティブ(PMI)*を通じて、マラリア対策と世界的な予防接種活動に対する数十年にわたるコミットメントを維持するよう強く要請します。

適切な手段と資源があれば、私たちの世代でゼロマラリアは達成できる。私たちはそう信じ、活動を続けています。

*GAVIワクチンアライアンス:低所得国の予防接種率を向上させることにより、子どもたちの命と人々の健康を守ることを目的として、2000年にスイスで設立された官民連携パートナーシップ

*大統領マラリアイニシアティブ(PMI):2005年6月、米国ブッシュ大統領が発表したPMIは、アメリカの民間企業にアメリカ政府との協働を呼びかけ、5年間で120億ドルを投じて、マラリア被害の深刻なアフリカの15カ国で撲滅活動を推進するというものである。以降現在のバイデン政権に至るまで、歴代大統領による大統領令が発令されている。

詳細および取材依頼は、ミンディ・ミゼル(mindy.mizell@malarianomore.org)まで。

マラリア・ノーモアについて

マラリア・ノーモアは、蚊に刺されて死ぬ人がいなくなる世界を目指しています。ミッション開始から15年、私たちの活動はこの目標に向けた歴史的な前進に貢献してきました。そして今、私たちの世代でマラリアを終息させるという、人道上最も偉大な成果のひとつを達成するために必要な政治的コミットメント、資金、技術革新を結集しています。詳細は www.malarianomore.org(英語) をご覧ください。