マラリアは次のパンデミックへの備えでもある──Malaria No More UKレポート日本語版を公開
このたび、Malaria No More UK が発表した最新レポート『英国の未来を守る:ゼロマラリアへの投資が切り拓く、経済成長・ライフサイエンス革新・医療体制の強化(原題:”Malaria: The Hidden Frontline in Preparing for the Next Pandemic”)』の日本語版を、Malaria No More Japan が翻訳・公開しました。
本レポートは、マラリア対策がいかに未来のパンデミックへの備えと直結しているかを多角的に示したものです。マラリアは依然として1分に1人の子どもが命を落とす深刻な感染症ですが、同時にその対策により構築された保健体制が、新興感染症への対応基盤ともなっています。
■ レポートの主なメッセージ:
- マラリア対策への投資は、未来のパンデミックへの備えそのもの
- 診断されない発熱症例の多さが、新興感染症の早期発見を阻む大きなリスクに
- マラリア対策で構築された医療インフラが、COVID-19対応にも大きく貢献
- 支援が減少すれば、2030年までにマラリア再拡大の危機が現実に
レポートでは、サハラ以南アフリカでいまだ3分の1の発熱症例が診断されていない実情が紹介されており、新たな致死性ウイルスが“見えないまま”広がる土壌となっていることが指摘されています。
■ 日本語版公開の目的
Malaria No More Japan は、マラリアが日本を含むすべての国にとって「対岸の火事」ではなく、グローバル保健安全保障の一環として捉えるべき重要なテーマであることを広く伝えるため、当レポートの日本語版を作成・公開しました。
英語版と同様、日本語版でも各国政府、保健機関、国際援助団体、企業・市民社会に向け、グローバルファンドやGaviなどへの継続的投資と、気候変動への適応を見据えた公衆衛生体制の強化が強く呼びかけられています。
■ レポート閲覧(日本語版・無料公開)
日本語版PDFはこちら(Malaria No More Japan サイト)
英語版原文はこちら(Malaria No More UK サイト)
■ 本件に関するお問い合わせ:
Malaria No More Japan 事務局
Email: info@malarianomore.jp
Web: https://malarianomore.jp