世界マラリア報告2025の要点をまとめた「パートナー向け資料」日本語訳をリリース

2025年1月6日、Malaria No More Japanは、世界保健機関(WHO)が2024年12月に発表した「世界マラリア報告書2025(World Malaria Report 2025)」の要点を解説した「パートナーブリーフィング」資料(Partner Briefing)の日本語訳版を、当団体の責任の下で翻訳・編集し公開しました。

本報告書では、依然として世界的な健康課題であるマラリアの現状に加え、今年の主要テーマである抗マラリア薬耐性の拡大や、対策資金の不足、新ワクチンの導入状況などが詳しくまとめられています。

世界の現状と成果:進歩と課題

  • 2000年~2024年にかけて、マラリア対策により14万人の命と23億人の感染が回避されました。
  • 2024年の1年間だけでも、1億7,000万人の感染、100万人の死亡が防がれたと推定されています。 一方、2024年の新規感染者数は2億8,200万人に達し、前年より約900万人増加。
  • そのうち94%はアフリカ地域で発生しました。

抗マラリア薬耐性の拡大

  • 本年の報告では、特にアフリカ各国での「アルテミシニン部分耐性」の拡大が深刻な問題として取り上げられました。
  • ウガンダやルワンダなど8カ国で耐性寄生虫の存在が確認または疑われており、治療の選択肢が狭まりつつあります。
  • WHOは2022年からアフリカにおける薬剤耐性対応戦略を開始し、各国での導入が進められています。

資金不足と国際協調の必要性

  • 2024年のマラリア対策資金は39億ドルにとどまり、必要額の42%にしか達していません。
  • 2030年目標達成にはさらなる資金強化が不可欠です。
  • ODA(政府開発援助)の減少が各国の対策に悪影響を及ぼしており、迅速かつ持続可能な支援体制の構築が求められています。

新たな希望:ワクチンと予防薬の普及

  • RTS,SおよびR21という2種のマラリアワクチンが17カ国で導入済み。
  • 2025年にはさらに7カ国で導入予定です。
  • 季節性マラリア予防薬(SMC)や妊婦への予防投薬(IPTp)のカバレッジも改善が見られました。

日本語版ダウンロード

世界マラリア報告書2025の日本語版は、以下より無料でご覧いただけます:

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👉 WHO原文(英語)はこちら

Malaria No More Japanでは、今後もマラリア制圧に向けた政策提言・啓発活動を強化していきます。マラリアのない未来へ、皆さまのご関心とご支援をお願いいたします。

※本資料はWHOが発表した「世界マラリア報告書2025」の要点を関係者向けにまとめた「Partner Briefing(パートナーブリーフィング)」であり、正式な報告書の全文ではありません。