6/25石垣島イベントの映像を公開

6月25日、Malaria No More Japanは石垣島の市民会館で、沖縄のマラリアの歴史を考えるトーク&ライブイベントを開催しました。

日本人と蚊との戦いの歴史は古く、源平盛衰記の平清盛やとんちで有名な一休さんもマラリアで命を落としたといわれています。第二次世界大戦期は、沖縄で「戦争マラリア」と呼ばれる悲劇もありました。

日本でマラリア患者がゼロになったのは1962年、それから今年は、60年という節目の年を記念し、最後のマラリア患者が確認されたここ石垣島でトーク&ライブイベントを開催、会場には130名あまりの方にご参加いただきました。

イベントは講談師によるマラリアの解説、そして室町時代に作られた狂言「蚊相撲」とともに、石垣島のマラリアの歴史を考えまる盛りだくさんな企画となりました。

◆ 主催:認定NPO法人マラリア・ノーモア・ジャパン
◆ 日時:2022年6月25日(土) 13:00~15:00(開場:12:00~)
◆ 会場:石垣市民会館(沖縄県石垣市浜崎町1-1-2)大ホール 

イベントタイムスケジュール
12:00 開場

13:00 開会あいさつ
*神余隆博(Malaria No More Japan理事長/関西学院理事・関西学院大学教授・同大学国連外交統括センター長) ビデオメッセージ

 

13:07 講談「平清盛とロナルド・ロスのマラリアあれこれ」
講談師:日向ひまわり

13:30 ミニトーク「歴史から学ぶ感染症対策~戦後の石垣島のマラリア対策における公助・互助・自助~」
司会:NHK沖縄キャスター 内原早紀子
スピーカー:
– 斉藤美加(第8回ゼロマラリア賞受賞者、琉球大学助教)
– 田本徹(八重山戦争マラリア遺族会 顧問)
– 狩野繁之(Malaria No More Japan理事、国立国際医療研究センター研究所熱帯医学・マラリア研究部 部長)

14:15 狂言「蚊相撲」
大藏 基誠(おおくらもとなり)
能楽師狂言方

15:00 閉会

会場内展示
大ホール会場の外では蚊に関連した作品や第2次世界大戦後の石垣島におけるマラリア対策に関連した資料や作品を紹介しました。
【蚊・マラリアに関連した作品展示】
・ 狩野繁之・Malaria No More Japan理事の自筆マラリア関連書画作品
・ 同理事所有の「国際マラリア防遏事業記念切手(1962年)」コレクション(沖縄を含め66カ国:本邦初公開)
・ 琉球大学より借り受けた蚊の標本など

【第二次世界大戦期・戦後の石垣島のマラリア対策に関連する展示物】
・ 瀬平正道氏「絵が語る八重山の戦争」(南山舎)より許諾を得た作品展示
・ 八重山平和祈念館、琉球大学より借り受けた蚊の標本、展示物など